2006年11月17日

マス広告で「なるほど!」と思わせてはいけない

以前のエントリ「つづきはWebでないとしたら何なのか」に対する反響が
思いのほか多くてびっくりしております。
自分ではそれほど意識していたわけではないのですが。

そのエントリで、伝え切れなかった部分があるので補足します。

以前のエントリでは、TV→Webじゃなくて、
Webで育てて→TVのほうが効率が良いのでは・・・とエントリしました。

しかし、この場合だと効率は良くなるのですが、
実現性があるかどうかが疑問ですし、Webで盛り上がった企画が
コアすぎて、一般受けしないかもしれないという可能性もあります。

そういうもろもろの現実的な話を受けながら、
TV→Webをやらなければいけない場合があるとすると、
誰も見ない「続きはWebで」じゃなくて、何がいいのかということがあります。

ここでまた、過去のエントリの話をするのですが、
前に、広告表現の基本は「!」と「?」が基本だと書きました。
見ている人を「!」なキモチにさせたり、「?」なキモチにしたりして
表現を設計するのがクリエイティブの方法論だ、というものです。

現在、広告クリエイターは無意識のうちに表現の締めを
「!」で閉じようとします。つまり「なるほど!」で終了します。
たとえば、「!」→「?」→「!(なるほど!)」な感じです。
優れた広告に関する公式が、今まではそうだったからです。

しかし、これからはWebがありますから「なるほど!」といって
完結してしまう(=見た人がその後何もしない)設計ではなく、最後を
「?」で終わらせる必要があります。
たとえば、「!」→「?」→「!」→「?」です。
ライフカードの手法はそうでした。
単に「続きはWebで」ではなく、「?」と思わせて終わるところにミソがあるわけです。

「?」と思ってもらえれば、その後、自発的にWebに行ってもらえる可能性が高まります。
自発的というのがポイントです。「つづきはWebで」という、体のいい命令ではダメでしょう。

言い方を変えれば、ユーザーは続きがあるからWebに行くのでなくて、
気になるからWebに行くわけです。気にならなければ始まらない。

じゃあ気になる広告にするにはどうすればいいか…ですが、
確かにいえることは、商品のウリを並べるだけでは、ほぼアウトってことです。
極端な話、商品と同じくらい、企画が大切でしょう。
だから企画重視のマスが重要です。クリエイティビティの出番です。
既存代理店の願っていた展開です。クリエイティビティで勝負する。
マス広告が退屈ではなく、面白いものになる時代へ。
あら?図らずもまたWebがマス(TV)を救ってしまいました。


※仮に「?」と思った後、見た人が行動(Webを見る)を起こさなかったら?
それでもいいのです。「なるほど」で忘却されるよりは、「?」で
気になる存在のままにしてもらえば、どこかで記憶に残るでしょう。

koukokugyokai at 02:23 │Comments(0)TrackBack(1)

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1. テレビCM → Web  [ 前向きストラテジー ]   2006年11月23日 19:01
サッポロ生搾りの CM の存在を知って気になっていたのですが、2 パターンとも実際にテレビで見ることができました。うまいですね。あの CM を見ると、確かに Web で続きを見たくなります。

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