2007年01月25日

generateとcreate

本当にCGA(Consumer generated AD)が誕生したようだ。
誰かやるだろ、誰かやるだろと思ってたけど、できてみると驚く。
filmoは企業から依頼のあった商品について消費者が能動的にプロモーションに関わることで、多様化するライフスタイルに見合った様々なパターンのCMが同時制作されるという、新しい形の広告プロモーション。企業にとっては、安価で多様なCMを制作することが可能となる。(Cnet
なお、エニグモという会社がこの仕組みを作ったみたいだが、
この会社、「プレスブログ」というブログマーケティングの商品も持っている。
仕組みを見てみると、それと非常に似ていることに気づく。
いってみれば、これは動画版プレスブログなんだろう。

新しい試みはなんにせよ非常に歓迎すべきことだと思うが、
個人的には非常に疑問を感じるサービスではある。
プレスブログと同じく、このサービスも勘所を間違えていると思う。

これはConsumer generatedじゃない。Consumer createdである。
というか、ただの動画作成コンテストと呼ぶべきなのだろうか。
Createdだからといって悪いわけではないが、なぜCGMがCCMと呼ばれないのか
考える必要があるのではないか。

前に口コミ関連のエントリをしたときに書いたのだけど、
CGMのキモのひとつは、「面白いコンテンツがあることを発見して、有名にする」
ことにあるわけで、「面白いものを生み出す主体」そのものにはない。
プロでもアマでも誰でもいいが、とにかく面白いものが埋もれたり、つまらないものが
意味なく大量に露出してしまうことを防ぐところに意味があると思う。
この「見つけてきて有名にする」というところが、Generateだ。
最初のネタをCreateするのは、ある意味Consumerじゃなくてもいいと思う。

だが、プレスブログもこのfilmoも、とにかくConsumerにCreateさせることに
焦点が当たりすぎて、肝心のGenerateのところはConsumerを締め出している。
実際、このサービスは、評価を行うのはConsumerではないのだ。
その動画CMがfilmoの審査を通ると、2000円程度の制作費が支払われる。さらに優秀な作品には、CM視聴回数、広告訴求力、作品力などの評価軸に応じて、3〜20万円程度の賞金が支払われる。
結局のところ、CGMといわれるものの本質は、出だしが何にせよ、
消費者が育て、消費者が支持するというところに力点があると思われる。
「消費者が生んだから」意味があるわけじゃなくて、「誰が作ってもいいけど、
消費者がいいと思うものが選ばれる」ことに意味があるんではなかろうか。

CGMというのは広告制作者を駆逐するものでは必ずしもない。
(オリエンして、出来を判断する)広告主を駆逐するものなのだろう。

koukokugyokai at 23:43 │Comments(0)TrackBack(0)

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