2007年06月28日

濃さで階段を作らないとWeb施策が育たない


ネット施策でいつも、どうしたものかと思うことがあるのだが、
一見さんだらけの店にするか、常連さんだらけの店にするかということ。

アクセスとか、コンバージョンとか見ているのだけれど、
テレビとかから半ば無理やり誘引をかけると、一見さんだらけの店になる。
ネットでこっそり始めて、最適化を繰り返すと、常連さんだらけの店になる。

どっちもそれなりに悲しい面はあって、一見さんだらけの店は持続性がない。
常連さんだらけの店はどんどん濃くなっていって、ボリュームが縮小するか、固定する。

で、いま思っているのは、「一見さんに優しくレクチャーしてくれる常連さん」みたいな
人をどうやって集めたり、育てたりするのか?ということである。

理想形はわかっている。基本、常連さんにとって居心地のいい店にしておきながら、
その常連さんがたまには一見さんを連れてきてくれて、親切に一見さんに教えてくれる。
あまりに濃すぎると一見さんが引くから、いい感じの濃さで空間が保たれていく。
そんな感じのマジックミドル(←誤用)である。

でも、そういう「一見さんに優しい常連さん」がなかなかいない。

常連さんは基本的にその場を濃くしていくことが快感につながるわけで、
それが逆に一見さんには「引く」要素を作っていってしまう。
逆に、常に一見さんにやさしい空間には、常連さんが育たない。
そこらへんのインセンティブ作りが非常に難しい。

基本的には、常連さんが一見さんに「これいいよ」といいたくなり、かつ
それを紹介することに誇りを持てるような、その手のインセンティブが作れることが
いいのだろうと思うのだけれど、コミュニティ的な施策にすると勝手に濃くなっていき、
単にネタを豊富に仕込むのだとするとそのうちネタ切れを起こす。

最近はちょっとあきらめていて、もう常連さんの店は常連さんでよくて、
一見さんのための場所は別に作っておいて、そのへんをグラデーションにしておいて
一見さんがレベルアップしていけるような階段式構成にしておこうと思っている。
つまり、一見さんにレクチャーするのは施策を投下する側の責任とする。

なので、ネット施策はひとつじゃなくて、重層的に濃くしていくのかなと。
一見さんが、階段を上っていくための階段を作っておくと。
そんな感じじゃないのかなとなんとなく。

koukokugyokai at 01:40 │Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by kotetsuhudousan    2007年06月28日 14:59
いつも楽しみに拝見してます。このブログがきっかけで自分も初めてブログをやってみようと思い、構成などもオマージュさせてもらっています。全然かっこよくないですが・・・。

今回の記事を読んで思ったのですがサイトのほとんどが「場」の提供だからではないでしょうか。

管理人さんはいても、マスターやママさんのような気配りのできる人はあまり見かけません。サイトだから無人化しなければいけないという決まりはないのですから強烈な店主も登場させてみてはどうでしょう。
2. Posted by 著者(広告β)    2007年07月01日 03:20
>kotetsuhudousanさん
はじめまして。
たしかに「場」の提供に終わると、その場の中で行われる出来事は(フレームに制限される場合を除き)ユーザー間での解決にゆだねられます。おそらくマスターやママさんがいない理由は、ユーザーが多すぎると仕切りきれないか、あるいは主催者とユーザーの構図ができあがりすぎてしまって発展性がなくなると考えているからだと思います。ブログくらいの個人メディアであれば、ある程度解決も効くのですが。

私がひとつ思うのは、エントリに書いた階段状設計以外に、1つだけのサイトでも仕組みの工夫でなんとかするという方法です。既存ユーザーが新規ユーザーをもてなせる仕組みを作っておくとか。

マスターやママさんを主催者側がやるといろいろ難しい問題はありますが、ユーザーの中から自主的にマスターやママさんが出てくる仕組みになっていれば希望があるかな、と思います。

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